Entries
2016.05/28 [Sat]
あなたが決断できない理由
なぜ「決断」ができないのか?
本日発売したばかりの『絶対達成する決断力のつけ方』は、時間の流れをいったんせき止めて、インパクトを与えることで思い切った決断ができるようなノウハウを紹介している。心構えや精神論ではなく、ロジカルな手法で決断力を身につけるノウハウを多数紹介した。本書の特徴は、徹底的にロジカルであることだ。
「いま決断しなければいつやるのだ?未来のことを考えたら、いますぐ決断したほうが自分のためだということに、なぜ気づかないんだ?」といった精神論的な投げかけをする書籍は多い。また、自分や成功者の経験談を示し、どのような決断によって目標を達成させたのか。そのことについて事例を紹介している書籍もある。
しかし、決断できない人は、誰かに熱意を持ってどんなに説得されようとも、説得されない。たとえいったん説得されたとしても、それは上辺だけであり、本心から決断したのとは異なる。
本書で詳しく紹介しているが、決断力がない人は脳の「思考系」が弱っていて、「感情系」を抑えられないのである。つまり感情のコントロールができないために、「決めたくないものはとにかく決めたくない」と暗に主張している。ただ、残念ながら「イヤだからイヤ」とは言えないので、アレやコレやと都合のいい言葉を引っ張り出して言い訳をしているのだ。そういう人を説得しようとしてもムダである。
『絶対達成する決断力のつけ方』では、そのような人が「思い切った決断」をできるように、ある心理トリックを紹介している。それが「選好の逆転」と呼ばれる心理現象を活用した「三択法」である。
これらの心理トリックについては本書で確認いただくとして、決断ができない本当の理由を紹介していこう。正しく意思決定できないほとんどの理由は、以下の10種類である(なお、ワースト1位~ワースト10位までは筆者の現場でのコンサルティング経験から独断でつけたもの)。
第1位『いまここで決断することを決断できないから』
それでは1位から発表しよう。「決断できない理由」第1位は、【いまここで決断することを決断できないから】である。
実のところ人間は、どのような決断をしたらいいのかに悩むのではなく、本心では決断すること自体から逃げたいのだ。その理由はたったひとつしかない。それは、決断した以上、その瞬間から過去と違う何らかのことをスタートしなければならない。それが面倒なのだ。ただそれだけである。
それを理解せず、なぜ決断できないのだろうかと自分を責めたり、誰かを説得しようとしても意味がない。したがって、「どうしても決められないのか?」と言っても、相手から「なぜいまここで決めなくてはならないのか?」と、いちいち「いま決めなくてはならない理由」を質問されてしまうのだ。
「もっとじっくり考えてからでもいいではないか」
「焦って決めるとロクなことがない」
と、とにかく、いまこの瞬間に意思決定をすることから逃げようとする。この心の働きを理解できないと、決断力のない人を誤解してしまうことになる。
第2位『他にもっといい方法があるような気がするから』
「決断できない理由」第2位は、【他にもっといい方法があるような気がするから】だ。これは本書でも紹介している「直感の罠」のひとつ「確実性の罠」のことだ。人間は100%確実な方法(メソッド)をどうしても探そうとしてしまう。不確実性要素が強い場合は、特にそうだ。
しかし、100%確実に成果の出る方法は存在しない。マネジメントはPDCAサイクルで表現できる。つまり、100%確実に結果が出る方法が存在するのであれば、「PDCA」ではなく「PD」だけでよい。計画を立てて実行するだけで結果が出るのだから。
定期的にモニタリングする必要もないし、自分や組織の行動を振り返り、改善することもなくなる。だが、それは絵空事だ。現時点で選択肢としてあげられているものの中からよりよい方法をチョイスする決断が必要なのだ。
第3位『焦って決断すると、かえって問題が悪化してしまうと思うから』
「決断できない理由」第3位は、【焦って決断すると、かえって問題が悪化してしまうと思うから】。これも本書で紹介している「直感の罠」のひとつ「リスク過敏のワナ」だ。リスクに対して過剰に反応してしまう「認知バイアス」である。
これまで実践したこともないことをやろうと決断するとき、ついつい決断後の発生リスクを過剰に受け止めてしまうことがある。この「直感の罠」に引っかかっている人は、現状維持のままにしておくことで、どのような問題が発生するのか。そしてその問題が発生するリスクについて考慮していない。決断を先送りにし、現状維持のままにしておくリスクほど大きなものはないのである。
(続きはコチラ)
↓
あなたが決断できない本当の理由「ワースト10」(ダイヤモンド・オンライン)
http://diamond.jp/articles/-/36641?page=3
---------------------------------------------------------------
人生とは大きなことから小さなことまで決断の連続ですので、タイムリーに決断して行動する人と、決断を先送りして取り敢えず現状を維持する人では、数年後、或いは数十年後には大きな差異となって顕れるでしょう。
「善は急げ」とは、「良いと思ったことは躊躇せず直ちに取りかかるのが良い。好機は逃がすべきではない」という意味ですが、他にも「思い立ったが吉日」「旨い物は宵に食え」「思い立つ日に人神なし」「今日なし得ることは明日に延ばすな」「今日の一針、明日の十針」「好機逸すべからず」など、このことを指摘する諺は数多くあります。
(ただし、「急いては事を仕損じる」とも申しますので、焦ることなく落ち着いて考え、丁寧に対処することも必要ですね。そして最終的には「人事を尽くして天命を待つ」です。)
<関連>
10%の人事の尽くし方いかんによって、90%の運命の現れ方が異なってくる
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-3565.html
ランキング参加中。応援してくださる方はこちらを全部クリック!




本日発売したばかりの『絶対達成する決断力のつけ方』は、時間の流れをいったんせき止めて、インパクトを与えることで思い切った決断ができるようなノウハウを紹介している。心構えや精神論ではなく、ロジカルな手法で決断力を身につけるノウハウを多数紹介した。本書の特徴は、徹底的にロジカルであることだ。
「いま決断しなければいつやるのだ?未来のことを考えたら、いますぐ決断したほうが自分のためだということに、なぜ気づかないんだ?」といった精神論的な投げかけをする書籍は多い。また、自分や成功者の経験談を示し、どのような決断によって目標を達成させたのか。そのことについて事例を紹介している書籍もある。
しかし、決断できない人は、誰かに熱意を持ってどんなに説得されようとも、説得されない。たとえいったん説得されたとしても、それは上辺だけであり、本心から決断したのとは異なる。
本書で詳しく紹介しているが、決断力がない人は脳の「思考系」が弱っていて、「感情系」を抑えられないのである。つまり感情のコントロールができないために、「決めたくないものはとにかく決めたくない」と暗に主張している。ただ、残念ながら「イヤだからイヤ」とは言えないので、アレやコレやと都合のいい言葉を引っ張り出して言い訳をしているのだ。そういう人を説得しようとしてもムダである。
『絶対達成する決断力のつけ方』では、そのような人が「思い切った決断」をできるように、ある心理トリックを紹介している。それが「選好の逆転」と呼ばれる心理現象を活用した「三択法」である。
これらの心理トリックについては本書で確認いただくとして、決断ができない本当の理由を紹介していこう。正しく意思決定できないほとんどの理由は、以下の10種類である(なお、ワースト1位~ワースト10位までは筆者の現場でのコンサルティング経験から独断でつけたもの)。
第1位『いまここで決断することを決断できないから』
それでは1位から発表しよう。「決断できない理由」第1位は、【いまここで決断することを決断できないから】である。
実のところ人間は、どのような決断をしたらいいのかに悩むのではなく、本心では決断すること自体から逃げたいのだ。その理由はたったひとつしかない。それは、決断した以上、その瞬間から過去と違う何らかのことをスタートしなければならない。それが面倒なのだ。ただそれだけである。
それを理解せず、なぜ決断できないのだろうかと自分を責めたり、誰かを説得しようとしても意味がない。したがって、「どうしても決められないのか?」と言っても、相手から「なぜいまここで決めなくてはならないのか?」と、いちいち「いま決めなくてはならない理由」を質問されてしまうのだ。
「もっとじっくり考えてからでもいいではないか」
「焦って決めるとロクなことがない」
と、とにかく、いまこの瞬間に意思決定をすることから逃げようとする。この心の働きを理解できないと、決断力のない人を誤解してしまうことになる。
第2位『他にもっといい方法があるような気がするから』
「決断できない理由」第2位は、【他にもっといい方法があるような気がするから】だ。これは本書でも紹介している「直感の罠」のひとつ「確実性の罠」のことだ。人間は100%確実な方法(メソッド)をどうしても探そうとしてしまう。不確実性要素が強い場合は、特にそうだ。
しかし、100%確実に成果の出る方法は存在しない。マネジメントはPDCAサイクルで表現できる。つまり、100%確実に結果が出る方法が存在するのであれば、「PDCA」ではなく「PD」だけでよい。計画を立てて実行するだけで結果が出るのだから。
定期的にモニタリングする必要もないし、自分や組織の行動を振り返り、改善することもなくなる。だが、それは絵空事だ。現時点で選択肢としてあげられているものの中からよりよい方法をチョイスする決断が必要なのだ。
第3位『焦って決断すると、かえって問題が悪化してしまうと思うから』
「決断できない理由」第3位は、【焦って決断すると、かえって問題が悪化してしまうと思うから】。これも本書で紹介している「直感の罠」のひとつ「リスク過敏のワナ」だ。リスクに対して過剰に反応してしまう「認知バイアス」である。
これまで実践したこともないことをやろうと決断するとき、ついつい決断後の発生リスクを過剰に受け止めてしまうことがある。この「直感の罠」に引っかかっている人は、現状維持のままにしておくことで、どのような問題が発生するのか。そしてその問題が発生するリスクについて考慮していない。決断を先送りにし、現状維持のままにしておくリスクほど大きなものはないのである。
(続きはコチラ)
↓
あなたが決断できない本当の理由「ワースト10」(ダイヤモンド・オンライン)
http://diamond.jp/articles/-/36641?page=3
---------------------------------------------------------------
人生とは大きなことから小さなことまで決断の連続ですので、タイムリーに決断して行動する人と、決断を先送りして取り敢えず現状を維持する人では、数年後、或いは数十年後には大きな差異となって顕れるでしょう。
「善は急げ」とは、「良いと思ったことは躊躇せず直ちに取りかかるのが良い。好機は逃がすべきではない」という意味ですが、他にも「思い立ったが吉日」「旨い物は宵に食え」「思い立つ日に人神なし」「今日なし得ることは明日に延ばすな」「今日の一針、明日の十針」「好機逸すべからず」など、このことを指摘する諺は数多くあります。
(ただし、「急いては事を仕損じる」とも申しますので、焦ることなく落ち着いて考え、丁寧に対処することも必要ですね。そして最終的には「人事を尽くして天命を待つ」です。)
<関連>
10%の人事の尽くし方いかんによって、90%の運命の現れ方が異なってくる
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-3565.html
ランキング参加中。応援してくださる方はこちらを全部クリック!




スポンサーサイト
*Comment
Comment_form