きのせみかの大和撫子な生活

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被災地の心霊体験談を私たちはどう受け止めるべきか

 東日本大震災から5年、関連書籍の出版が相次いでいるが、その中で注目されているのが東北学院大学の金菱清(かねびし・きよし)ゼミナールが行った「震災の記録プロジェクト」をまとめた本(『呼び覚まされる 霊性の震災学』)である。

 指導教官の金菱清教授(専門は社会学)はゼミ生とともに、震災の被害者たちが「死者」とどう向き合ったのか、被災地で今なお起きていることなどを丹念に拾い上げ、マスコミが取り上げることを躊躇しがちな“不都合な真実”をも明らかにしている。


■ タクシードライバーは何を見たのか

 第1章は「死者たちが通う街~タクシードライバーの幽霊現象」だ。もともと輪廻転生などに関心があったゼミ生の工藤優花氏が卒業論文として執筆した。

 震災以降、被災地では怪奇現象の体験談が相次いでいるという。とりわけ死者の数が最多となった宮城県石巻市において件数が多く、ネット上でも大量の書き込みがなされ、話題となっている。工藤氏は大学3年生の1年間を通して毎週石巻市に赴き、「実際に幽霊をタクシーに乗せた」という経験を持つドライバーにインタビューを行った。

 工藤氏は客待ちの運転手をつかまえては「震災後、気になる経験はないか」と尋ねた。100人以上に質問したところ、多くの人は取り合わなかったり、怒り出したりした。それでも7人が不思議な体験を語ってくれたという(1月20日付朝日新聞)。
 インタビューを続ける中で工藤氏はタクシードライバーだけが特異な体験をしていることに気がついた。一般的な幽霊目撃現象は「見たかもしれない」という不確かなものにとどまっているが、ドライバーの場合は幽霊を実際に乗せて会話をしたというリアリテイさがある。

 「初夏に厚いコートを着て乗り込んだ若者がいつの間にか消えてしまい、乗車記録だけが残り、未収金となった」というのが一般的なケースだ。ドライバーたちはさして怖がるわけでなくその存在を静かに受け入れている。

 またドライバーたちが幽霊話を匿名を条件に語っていることも特徴的である。「嘘だと言われて彼ら(霊魂)の存在を否定されたくない」というのがその理由である。ドライバーたちは礼節を持って幽霊に接しており、幽霊を危害を加えたり恨みを持ったりする存在とみなしていない。むしろドライバー自身が幽霊の無念の気持ちをすくいとる「イタコ」的な存在として振る舞っているようにも感じられる。工藤氏は調査を振り返り、「亡くなった方の霊魂は被災した人々の心に宿っていると感じた」と話す。

 震災後、少なくない数の人が青森県の下北半島の霊山である恐山などのイタコ(霊媒師)を訪れている。「さよなら」のない突然の家族との別れだったので、どうしても亡くなった家族の言葉が聞きたいのである。

(中略)


■ 被災地が示す古くて新しい日本の形

 「人類の歴史を振り返れば、生者は常に死者を自らの世界に招き入れ、両者のあるべき関係を探り続けてきた。死者がいなければ社会そのものが成り立たない時代が長く続いてきた」と佐藤氏は指摘する。

 被災地では、「神事」が単なる民俗芸能としての役割を超えて、新たに人々を結びつける絆となっている。かつての日本では神も死者も社会の不可欠な構成員だった。人は常に人を超えた存在を意識し、その視線を感じ取り、その声に耳を傾けながら日々の生活を送っていた。

 ある時期から私たちは便利で快適な生活と引き換えに神や死者のささやきに耳を澄ますことをやめてしまった。神や死者を社会から締め出そうとしたのである。だが、震災を契機に私たちの霊性が呼び覚まされたと言っても過言ではない。

 金菱氏によれば、被災地の当事者は「行政効率が悪く、経済的魅力にも乏しい危険で不便な土地に住んでいる」というマイナスのレッテルを貼られ続けている。だが被災地における彼らの模索は、死が日常化する超高齢社会に突入している私たちにとって、古くて新しい日本の形を指し示してくれているように思えてならない。

 被災者とともに復興を見守り続ける死者に対して、私たちが「あなたの尊い犠牲があって、それにより教えてもらったものが役立っている」と心の底から伝えられれば、どれだけ素晴らしいことだろうか。


(詳しくはコチラ)
   ↓

被災地の心霊体験談を私たちはどう受け止めるべきか(JBPRESS)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46296





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 平安時代に編集された日本最古の漢和辞典『和名類聚抄』には「霊」、『類聚名義抄』には「魂魄」、『古事記』の序文にも「幽顕」の字が見え、また淳和天皇の命によって編纂された『令義解』に「鎮魂」の義を説いて、「離遊の運魂を招きて身体の中府に鎮むるの儀なり」とあり、さらに多くの日本の古典にも心霊(神霊)体験に関する記述があります。

 さらに平田篤胤先哲の『仙境異聞』や参澤明先哲の『幽界物語』、宮地水位先哲の『異境備忘録』など、国学者による霊的実体験に関する著作が存しており、あるいは宮地厳夫先哲の『本朝神仙記伝』を拝読しても、かつての日本には高次元の霊感者が実在していたことが分かります。

 また古神道(神仙道)においても、自らの身内に宿る尊貴なる霊魂を自感し、あらゆる生物が霊物であることを感得して、礼節(霊節)を守り、天賦の人間性(霊性)を最大限に活用すれば、充実した人生をおくることが出来るとされています。



<関連>
3人に1人の子どもに胎内記憶があるという事実
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-3545.html

「魂など存在せず、精神とは脳のことである」という精神医学の考え方
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-3101.html

人類の霊性は退化している!?
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-1737.html

伝統文化に見える日本人の死生観
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2555.html

礼節は霊節なり
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2371.html

<参考>
『本朝神仙記伝』の研究(1) -饒速日命-(日本古学アカデミー)
http://www.nihonkogaku.com/content/report.cgi?co=383

『異境備忘録』の研究(1) -概略-(日本古学アカデミー)
http://www.nihonkogaku.com/content/report.cgi?co=316

『幽界物語』の研究(1) -概略-(日本古学アカデミー)
http://www.nihonkogaku.com/content/report.cgi?co=231

『仙境異聞』の研究(1) -概略-(日本古学アカデミー)
http://www.nihonkogaku.com/content/report.cgi?co=136



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