きのせみかの大和撫子な生活

清楚で慎ましく、凛とした女性を目指して・・・ 今日を大切に活きたい。

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日本に輸入された「うつ病」という概念

<日本の“うつ病の壁”に挑戦する>
 『クレイジー・ライク・アメリカ』の原題は“Crazy Like US”で、“US”は「私たち」と「アメリカ」をかけている。著者のウォッターズは、アメリカ発の心の病が世界に輸出され、「精神病のグローバリゼーション」が起きていると述べる。
 この本で取り上げられるのは、香港の拒食症、スリランカのPTSD、ザンジバルの統合失調症、日本のうつ病の4つの心の病だ。

 2000年秋、カナダ、モントリオールのマギル大学で比較文化社会精神医学を研究するローレンス・カーマイヤーは、「抑うつと不安に関する国際的合意グループ」という団体から、京都とバリ島で行なわれる会議の案内を受けた。全額主催者負担で、航空券は1万ドルもするファーストクラス、ホテルは宮殿のようなスイートルームでバスタブには薔薇の花が浮かんでいた。会議の主催者は大手製薬メーカー、グラクソ・スミスクライン(GSK)で、日本で抗うつ剤SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)パキシルを大々的に売り出そうとしていた。

 SSRIは従来のTCA(三環系抗うつ剤)をひな型につくられた新薬の一群で、アメリカでは1980年代後半にイーライリリー社がプロザック(一般名フルオキセチン)の商品名で売り出して大ヒットさせた。だがイーライリリーは1990年代初頭、日本への進出を断念する。日本で新薬の承認を得るためには、日本人だけを対象とした大規模な臨床試験のやり直しが必要になる。それだけの年月とコストをかけても、日本にSSRIの市場が生まれる確信が持てなかったのだ。イーライリリーの幹部は、「日本人のうつ病に対する態度はきわめて否定的だ」と考えた。

 それに対してGSKは、日本の“うつ病の壁”に挑戦することを決断し、1999年にパキシルを売り出す許可を得た。だがGSKが莫大な販促費を投じて京都に世界中の精神科医や研究者を集めたのは、新薬の宣伝のためではなかった。
 カートマイヤーはそこで、比較文化社会精神医学の立場から、統合失調症やうつ病などの精神病は文化によって症状の現われ方が異なることを発表した。

 カートマイヤーによれば、アメリカにおけるうつ病の概念こそが、世界的にみて特異な特徴を持っている。アメリカ人は赤の他人に感情をオープンに表現したがり、精神的苦悩をヘルスケアの問題とみなす。それに対して他の文化圏では、こころの苦しみは社会的・倫理的な意味を持ち、共同体の長老や地元の宗教指導者に救済を求める。自分が所属する社会の輪の外にいる医者や専門家に助けてもらおうという考えは意味をなさない。

 カートマイヤーは「人間の苦しみに関する文化の多様性を尊重し、守るべきだ」という警告を述べたのだが、GSKはその発表に満足したようだった。後になって彼は、自分の発表がまったく別の受け止められ方をしたのかもしれないと気づいた。うつ病をめぐる文化的な考え方は、時代の影響を受けて移り変わるというように。
 GSKはパキシル販売のために、日本のうつ病の概念を変えようとしていたのだ。

<日本に「うつ」を認知させたのは皇太子妃をめぐる報道>
日本ではそれまで、軽いうつは重度の躁うつ病とは区別され、「メランコリー」と呼ばれていた。これは1960年代初頭にドイツの臨床精神病理学者テレンバッハが提唱した「メランコリー親和型性格」に由来し、アメリカではまったく相手にされなかったものの日本では広く受け入れられた。メランコリーが、真面目・勤勉で思慮深く、他人や社会全体の幸福に強い関心を示し、秩序を求め、「並はずれて高い目標を自分に課す」人格特性とされたためだ。日本では軽うつ(メランコリー)は病気ではく、望ましい性格と見なされたのだ。

 これに対して製薬会社は、「うつ病は治療が必要な病気だ」という大キャンペーンを張る。だがそれはきわめて巧妙で、ソフィスティケイトされたものだった。
 GSKのうつ病啓発CMでは、女優の木村多江が「いつからですか?いつから我慢してるんですか?」と呼びかける。そして画面が変わり、「うつは1カ月、辛かったらお医者さんへ。それ以上我慢しないでください」というナレーションが流れる。
 女優・木の実ナナが『私は、バリバリの「鬱」です』と告白する塩野義製薬の広告では、うつ病への理解促進とともに、新薬の臨床試験の被験者が募集された。
 これは日本では、特定の処方薬について宣伝することができなかったためで、各企業は公共広告の名のもとに、精神的な苦痛を感じているひとに専門医への受診を進めたのだ。

 こうした啓発戦略はマスコミの目の引き、雑誌や新聞・テレビなどでビジネスマンや女性の軽うつが「病気」として取り上げられることが増えてきた。90年代の日本で急速にうつについての「グローバルな理解」が広まったのは、長引く不況によって個人も国家も自信を失っているという背景があった。そしてなにより、日本人に「うつ」という病気の存在を知らしめたのは皇太子妃をめぐる報道だった。
 かつて日本にはアメリカのようなうつ病はなく、抗うつ病の市場もないとされていた。ところがGSKがパキシルを売り出してわずか数年で、忽然とメガマーケットが出現したのだ。
 その結果、日本で「うつ病」と診断されるひとが急増する。しかしこれは、日本だけの現象ではない。

 世界でもっともうつ病の多い国は北欧のスウェーデンで、長く厳しい冬のせいだとされていたが、実はスウェーデンはアメリカ以上に抗うつ剤の処方量の多い国だ。抗うつ剤が普及するとうつ病が増える現象は、イギリスやカナダ、オーストラリアでも確認されており、逆に治験の厳しさでSSRIの承認が遅れたドイツやイタリアではうつ病の罹患率も低い(冨高辰一郎『なぜうつ病の人が増えたのか』幻冬舎ルネッサンス新書)。
 製薬会社はまず「こころの病」をつくりだし、それから病気を治療する薬を大々的に販売するのだ。



「製薬会社が「病」をつくり出し治療薬を売りさばく-論文捏造問題の背景にある肥大化したクスリ産業の闇--[橘玲の世界投資見聞録]」より
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140702-00054620-dzai-bus_all&p=2#!bcxDxJ

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 「憂鬱な状態」を神道的にいえば、心身が陰気で覆われた穢れ(気枯れ)の状態ですので、その陰気を祓って心身を陽気で満たせば元の清らかな状態に戻るはずで、古神道を奉じる道士が、大祓詞奏上を始め、日々に種々の清祓に関する神法道術を修するのも常に清明心(あかきこころ)を保つように心掛けるためです。
(「祓ひ」は「張る霊(ひ)」で精神がほどよく緊張した状態、「清め」は「気を蘇らせる」という意味です。)

 一般の方でも、黄泉に属する夜は早めに就寝して朝早く起床し、太陽を拝して身内を陽気で満たす、自然の中で軽く運動する、、腹式呼吸を行う、産土社や名社に参詣する、獣肉やファーストフードを断って食事を改善するなど、精神科に行く前に試みるべきことはいくらでもあるように思います。



<関連>
抗うつ剤や睡眠導入剤による弊害
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2701.html

誰でも出来る「幸せホルモン」を作り出す方法
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2683.html

「無邪気な脳」を保とう!
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2785.html

あの食物がうつ病リスクを上昇させる
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2653.html

獣肉食による弊害
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2699.html

<参考>
清明伝(1) -災いは穢れから-(日本古学アカデミー)
http://www.nihonkogaku.com/content/report.cgi?co=198



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Author:紀瀬美香
古学(国学)・古神道研究家。
日本古学アカデミー代表。

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