きのせみかの大和撫子な生活

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なぜ日本は世界の「希望の星」なのか

 最近、何冊かの本を読んでいて気づいたことは、世界の様々な地域や国が、一様に日本から学びとりたいと切望していることがあるということだ。それは、日本が高度に近代化し経済的繁栄を謳歌しながら、どのようにしてそれらと自国の伝統や文化的アイデンティティを両立させることができたのかということだ。世界、とくに発展途上国から見ると、日本が日本らしさを失わずに近代社会を築いたことが奇跡と見えるらしい。生活水準は向上させたいが、伝統的な人間関係や 共同体も失いたくない。日本はどのようにしてこの二つを両立させることができたのか。
 その何冊かの本で、具体的にどのように言っているかを紹介したい。


『いま本当に伝えたい感動的な「日本」の力』より


 著者は、外交官としてインド、タイ、キューバ、ウクライナ、モルドバなどに勤務したが、これらの国々が日本からぜひ学びたいと思っていることは、日本がどのようにして近代化とアイデンティティを両立させて経済的繁栄を達成したのかだという。 

 たとえば、2007年に外務省がウクライナ最大の日刊紙『デニ』のイフナシ編集長を日本に招待した。彼女は帰国後、新聞に「ウクライナは日本の経験に学ぶことにより、近代化とアイデンティティの両立を達成することができると確信した」と書いた。ウクライナの国造りの最大の課題は、「ウクライナのアイデンティティを保持しつつ、近代化を計ること」だからだ。


『実は日本人が大好きなロシア人 (宝島社新書)』より


 在日ロシア人、セルゲイ・グリス氏の言葉、
「キリスト教が入る以前のロシアも神道のように多神教で自然崇拝をしていたし、そこにロシアと日本とを結ぶ精神的な繋がりがあると思っています。」

「ロシアの伝統と文化は、共産主義者によって破壊されたため、ロシア民族としての伝統と文化は、ソ連から逃れて日本をはじめとする海外に亡命したロシア人たちによって受けつがれてきました。」

「ロシアはアジアとヨーロッパを繋ぐ橋です。すなわちロシアには、アジアとヨーロッパの良い部分を融和させる使命があります。日本文化もまた、伝統的な文化に、大陸を通して伝わった文化を融和させて独自な文化として発展させてきました。そこで私は、日本文化こそ、キリスト教が入る以前のロシア的な精神と通じるものであると思います。」


『日本の敵 グローバリズムの正体』より


 著者(馬淵睦夫氏)によると、ロシアのプーチン大統領は、自国をいつまでも石油や天然ガスに頼るだけの経済から脱却させ、近代的な産業国家に育てようとしている。そして、ロシア的なナショナリズムに基づく近代国家を作るにあたって、日本をその参考にすべき国としているのではないかという。ロシアは、単なる 欧米化を求めるのではなく、伝統的なスラブ主義との両立を目指している。ロシア的な産業国家の建設がプーチン大統領の悲願であり、そうした背景もあって プーチン大統領は、日本文化に関心をもっているのだという。
 ちなみにプーチン大統領の次女エカテリーナは、サンクトぺテルブルグ大学東洋学部で日本語を専攻している。


『イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか』より


 アラブ首長国連邦(UAE)]のムハンマド・エル・ターイブさんは言う、「2030年のイスラム世界を決めるのは若者たちです。日本は古い伝統、習慣を維持しながら、急速な経済発展を実現しています。我々は日本を教訓にしなければなりません」と。こうした視点から日本をモデルにしようとする国々が、イスラム世界でも増えているようだ。


『中韓以外、みーんな親日 ~クールジャパンが世界を席巻中~』 (ワニブックスPLUS新書)より


 これは著者が聞いた話として紹介されているのだが、日本の伝統と技術のバランスという点については、サハラ以南のアフリカ諸国でも、評価が高いということだ。この地域の国々では、日本が西欧によって植民地化されず、戦後経済成長を成し遂げながらも、日本古来の伝統や儀礼を残し、調和と融合がなされていることに驚嘆を示す人が多いようだ。たとえば、今上天皇の即位の礼を報道する日本の新聞でも、ガーナの指導者が、神道と近代が融合した日本の姿に強く感心していたという。

 かつてほとんどの国々が西欧に植民地化され、発展が阻害されたアフリカ諸国にとっては、独自の伝統を守りつつも高度に産業化し近代化した日本の姿は、「羨望の的」であり、「希望の星」なのであろう。

 私は、いくつかの本でこのような記事を立て続けに読んだので、世界がそういう眼差しで日本を見ているのだなと強い印象を受けた。自国内から見ると何が日本の良さなのか意外と分からない。しかし世界の発展途上の国々にとって近代化しつつ自国の伝統や伝統的な共同体を守るということは、抜き差しならぬ課題であり、日本はその見事な成功例に見えるのだろう。

 日本の隣国である中国や韓国では、この課題に成功したといえるかどうかおぼつかない。日本が模範的な成功例とまでは言えぬにしても、多くの国が日本に学びたいと考えているのは確かなようだ。しかし今、日本ですらこの点で危機に瀕しているかもしれない。日本のなすべきことは、地域の伝統を無視する傾向にある 経済のグローバル化に、日本が先頭を切って抗し、自国の伝統や良さを守り続けることだろう。



なぜ日本は「希望の星」なのか(るいネット)より
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=289975

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 上記の在日ロシア人の「キリスト教が入る以前のロシアも神道のように多神教で自然崇拝をしていたし、そこにロシアと日本とを結ぶ精神的な繋がりがあると思っています」という言葉はとても興味深いですね。

 国学者・宮地巖夫先哲((宮内省式部掌典として明治天皇の側近を務められ、また秘かに宮地神仙道の道統を継承された神道界の重鎮)は明治の頃、既にグローバル化について言及されると共に、日本が「諸外国と何の違いもない国」になってしまうことを憂えて、神道家の立場から日本古来の心(大和心)を後世に伝えていくことの重要性について繰り返し述べられています。

(詳しくはコチラ)
   ↓

神仙の存在について(1) -有神論で成り立つ日本の国体-(日本古学アカデミー)
http://www.nihonkogaku.com/content/report.cgi?co=163

神道講話(1) -人間に与えられた天命-(日本古学アカデミー)
http://www.nihonkogaku.com/content/report.cgi?co=194

<関連>
「孤高の日本」を取り戻そう!
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2419.html

日本の目覚めに人類の帰趨が賭けられている!?
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2019.html

西洋科学物資文明の限界
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-1674.html



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Author:紀瀬美香
古学(国学)・古神道研究家。
日本古学アカデミー代表。

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