きのせみかの大和撫子な生活

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日本には偉大なリーダーはいないが、民衆の力は凄い

 福島第一原発事故後に、もっとも劇的に脱原発した国はどこか。多くの人は「ドイツ」と答える。しかしドイツは政府が脱原発宣言したものの、実際には多くの原発を動かしている。小熊英二・慶応大学教授は10月31日付朝日新聞の「論壇時評」で、そう述べている。では、政府は脱原発宣言していないが実質的に脱原発した国はどこか。いうまでもなく日本である。いま日本では一基の原発も動いていない、と。

 小熊教授は、この状況を作ったのは誰かというのなら、それは「原発反対の民意が強いから」以外の答えはないと断言する。政治家がリーダーシップをとったわけでも、官僚が立案したわけでも、財界やマスコミが誘導したわけでも、アメリカの「外圧」でもない。民意が脱原発を望み、政官財の抵抗を押し切り、実質的な脱原発を日本だけが実現しつつある。

 「日本には偉大なリーダーはいないが、民衆の実行力はすごい」。小熊教授はこれこそが高度成長期から一貫した、世界各国の日本評価であるという。震災直後の時点では電力の3割を担う原発を止めれば経済も生活も崩壊すると思われていたのに、私たち日本の民衆は原発の危険性を知り、原発をめぐる政治経済の構造を知り、その結果として節電を進め、デモをおこし、原発は止まっていった。それでも生活に支障はなかった。

 あとは政治家がこの趨勢を認識し、答えられるかの問題だと、小熊教授は結ぶ。もしかしたら小熊教授の指摘は“脱原発”の問題にとどまらず、私たち自身が気づいていなかっただけで実は「凄い」ことをやってしまっていたんだという事象を、発見してゆく契機になるのかもしれない。


“脱原発”実現しつつある日本の民衆の力(ネタりか)
http://netallica.yahoo.co.jp/news/20131031-00000013-irorio

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 原発ビジネス推進については、大手マスコミを含め、原子力ムラからの大きな圧力が働いているはずですが、確かに先進国で全ての原発が止まっているのは日本だけですね。
 「原発反対の民意が強いから」ということについて、日本古学に興味深いお話がありますので以下にご紹介したいと思います。


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 古代中国の晋(紀元前1100年頃~紀元前378年)の時代、六卿の一人であった中行文子の国がまさに滅びようとしていました。そこで祭祀長を呼びつけ、「君が毎日我国の繁栄を祈祷(きとう)しているのに、なぜこんなことになってしまったのか。神への供え物が足りないのか、それとも君の祈祷が悪いのか」と大いに責めました。そこで祭祀長が答えました。

 「先君の時は誠に質素なお暮らしで、戦争に使う車はわずか十両でしたが、その貧弱なのを少しも気になさらず、「自分の政治のやり方はどうだろうか、間違ってはいないだろうか」と、常に徳行が足りないのではないかとご心配になっていました。
 ところがご主君の代になってからは、戦車がすでに百両もありますのに、「足りない、足りない」とそればかり苦にしておられ、政治のやり方とか徳行のあり方については少しも御心にかけておられません。戦車をお作りになるにつれて、当然国民の税金が重くなります。税金が重くなるにつれて、国民は皆恨み呪っております。
 もしも主君が、祈祷は神に通じて国を益するものと思(おぼ)し召すのならば、国民の恨みや呪いもまた感応があって、人に損を与え国を滅ぼすでしょう。いくら一人が祈っても、多くの人々がこれを呪えば、一祈は万呪に勝つことはできません。今まさに国が滅び行くのは理の当然ではありますまいか。どうしてわたしたち祭祀を司る者の罪でありましょう。」

 この話を聞いて文子も反省して心に深く恥じたという逸話ですが、「一人の祈りは万人の呪いに勝つことを得ず」というのは名言といえるでしょう。万人の呪いが一人の正しい祈りを無効にするということは数の威力を如実に示しており、祈りの力も物理的な作用を受けることを表しています。ですから、十万人の正しい祈りと徳行は一万人の呪いを抑えて国を繁栄させるでしょうし、一人の十万回の祈りと徳行もまた同じ効験があるでしょう。


祈りのメカニズム(6)(日本古学アカデミー)より
http://www.nihonkogaku.com/content/index_top.cgi?start=210&co=210

<関連>
日本の神道に「救世主」がいないわけ
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2497.html



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NoTitle 

小熊教授の指摘は「正論」。「日本には偉大なリーダーはいないが、民衆の実行力はすごい」との事。今後は「民衆の実行力」で日本の未来を築いて行く以外にはない、との確信を得ました。広島、長崎、福島と三度も被爆を体験した国は、ここで目覚めなければ目覚める「時」がない。日本から被爆体験を世界に発信して行く、
「凄いこと」を進めなければと思う。
  • posted by  
  • URL 
  • 2013.11/02 07:02分 
  • [Edit]

Re: NoTitle 

敷島の大和の国の諸人に大和心が蘇れば、自然に「凄いこと」が実行されるような気が致します。
  • posted by 紀瀬美香 
  • URL 
  • 2013.11/03 10:34分 
  • [Edit]

プラグマディズム 

 おはようございます。

 日本の政治家には、プラグマディズムと言う考えが備わってないというよりはあまりないことが偉大なリーダー像が磨かれない要因ではないだろうか? 言うなればこれが日本とアメリカで政治家の質が著しく違うのだと言えます。

 プラグマディズムと言うのは「実用主義」と言う意味です。
 やはり議論よりも実践に動かねばことは始まらないし、問題なども解決しないです。形式的な前例主義と行動に移すまでのプロセスになかなか動かないから、事態をややこしくするだけでしかないです、
 プラグマディズムはアメリカにおいて最も大事な思想だが、考えるよりも行動が大事と言うことを重んじるアメリカ人らしい思想に思えます。

 日本人とアメリカ人では国民性が違うが、日本もプラグマディズムと言う思想を身につけるべきなんじゃないかって言いたいです。
  • posted by アジシオ次郎 
  • URL 
  • 2013.11/11 10:39分 
  • [Edit]

Re: プラグマディズム 

アジシオ次郎さん
歴史を繙けば、日本でも戦前までは行動力のある方が多かったようですね。
  • posted by 紀瀬美香 
  • URL 
  • 2013.11/12 11:47分 
  • [Edit]

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プロフィール

紀瀬美香

Author:紀瀬美香
古学(国学)・古神道研究家。
日本古学アカデミー代表。

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