きのせみかの大和撫子な生活

清楚で慎ましく、凛とした女性を目指して・・・ 今日を大切に活きたい。

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「倍返し」ではなく「恩返し」を大切にしてきた日本人

 日本の代表的な民俗学者・柳田国男氏によると、「民話」は「常民の生活の中から生まれ、口承によって伝えられてきた説話」のことですが、「鶴の恩返し」は日本人なら誰でも知っている民話の一つでしょう。
 そのストーリーは、「翁が罠にかかった鶴を助け、その鶴が人間の女性に姿を変えて翁とその妻に恩を返す」というものですが、これに類似する話は全国各地に見られ、地域によって多少の差異はありますが、鶴が助けられた恩を返すという趣旨は同様です。

 他にも「緋鯉の恩返し」(青森県)、「山鳥の恩返し」(山形県)、「蛙の恩返し」(福島県)、「河童の雨乞い」(栃木県)、「猿の恩返し」(群馬県)、「狩人と山犬」(山梨県)、「甚兵衛山の狐」(茨城県)、「背中の赤い蟹」(神奈川県)、「狸の恩返し」(静岡県)、「爺と猿と猫と鼠」(鳥取県)、「おしずと狸」(山口県)、「狼の恩返し」(大分県)、「狐の倉」(鹿児島県)など、同じような民間伝承は各地に多く見られ、古くは日本全国「恩返し」に溢れていたようです。
(詳しくはコチラ)
   ↓

動物の恩返しにまつわる昔話(全25話)
http://minwa.fujipan.co.jp/hagukumu/minwa/kodomo/ongaeshi/


 これらの伝承中には、犠牲心による善行功徳によって幸福が訪れたり、自らの命を捨てても恩人に報いるというような、現代の私たちが忘れかけている古来よりの日本人の感性が数多く見られます。
 今は「倍返し」が多くの人々の共感を得る時代なのかもしれませんが、いずれまた「恩返し」がブームとなるような世の中になればいいですね。

 ちなみに古神道(いにしえのかむながらのみち)においても、道念を操守して師恩に報いるという強い信念のことを「道骨」と称し、修道上で最も重要なものとされています。



<関連>
『遠野物語』に記された幽境の存在者
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2469.html

「日本人とは何か」を求めた柳田国男大人
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2413.html



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紀瀬美香

Author:紀瀬美香
古学(国学)・古神道研究家。
日本古学アカデミー代表。

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