きのせみかの大和撫子な生活

清楚で慎ましく、凛とした女性を目指して・・・ 今日を大切に活きたい。

Entries

日本の神道に「救世主」がいないわけ

 「救世主」とは神に遣わされて人々の苦難を救う聖人のことですが、世界の多くの宗教にその存在が見られます。
 ユダヤ教では、メシアはダビデの子孫から生まれ、イスラエルを再建してダビデの王国を復活し、世界に平和をもたらす存在とされています。そのユダヤ教を母胎とするキリスト教とイスラム教では、ナザレのイエスが救世主であるとされており、イエスをメシアとして認めた場合の呼称がイエス・キリストです。
 また、仏教では釈迦の入滅後、56億7千万年後に弥勒菩薩が出現し、多くの人々を救済するとされています。

 日本の神伝に見える高天原の最大の苦難としては、須佐之男命の乱行によって天照大御神が天石屋に隠れてしまい、暗闇に覆われて狭蝿(さばえ)なす禍神が満ち、万(よろず)の災いが起こったという伝承があります。
 そこで八百万神は天安河原に集まり、思金神を議長として神議が行われ、天照大御神を天石屋から出すために剣、鏡、勾玉を造ることとなり、その原材料と、それぞれの造化を担当する神(天津麻羅命、伊斯許理度売命、玉祖命)が定められました。
 そして天石屋の前に斎場が設けられ、真賢木に種々の幣帛が取り付けられて神楽が行われ、布刀玉命や天児屋命、天手力男神、天宇受売命などの活躍によって天照大御神を天石屋から出すことに成功し、再び高天原に平和が訪れたのでした。

 つまり日本の神伝では、苦難に陥っても救世主が現れて助けてくれるのではなく、八百万神がそれぞれの個性を発揮して平和を取り戻したことが示されています。
 そもそも神道では、人は伊邪那岐神・伊邪那美神の陰陽二柱の神が生み成した胎生神の後裔で、「地上に降りた一柱の小さな神」とされていますので、そういう意味では地界に生を享けた一人一人が「救世主」としての役割を果たすべきであるということになります。



<関連>
神道と宗教の違い
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2453.html

「人は地上に降りた一柱の小さな神」という神道の思想
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2128.html

日本古来の神道に戒律や律法が無いわけ
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-868.html

<参考>
神道宇宙観略説(7) -人は分霊神-(日本古学アカデミー)
http://www.nihonkogaku.com/content/report.cgi?co=216



ランキング参加中。応援してくださる方はこちらを全部クリック!
人気ブログランキングへ精神世界ランキングにほんブログ村 歴史ブログ 日本の伝統・文化へ

関連記事
スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

紀瀬美香

Author:紀瀬美香
古学(国学)・古神道研究家。
日本古学アカデミー代表。

日本古来の大和心(清明心)をもう一度復活させましょう!清楚で慎ましく、凛とした大和撫子を目指して・・・
今日を大切に活きたい。

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
102位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
哲学・思想
15位
アクセスランキングを見る>>

最新記事

全記事表示リンク

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

右サイドメニュー

検索フォーム

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

ブログ村ランキング