きのせみかの大和撫子な生活

清楚で慎ましく、凛とした女性を目指して・・・ 今日を大切に活きたい。

Entries

『遠野物語』に記された幽境の存在者

「この話はすべて遠野の人・佐々木鏡石君より聞きたり。昨明治四十二年の二月頃より始めて夜分折々訪ね来たり、この話をせられしを筆記せしなり。鏡石君は話上手には非ざれども誠実なる人なり。自分もまた一字一句をも加減せず感じたるままを書きたり。
 思うに遠野郷にはこの類の物語なお数百件あるならん。我々はより多くを聞かんことを切望す。国内の山村にして遠野より更に物深き所には、また無数の山神・山人の伝説あるべし。願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。」





 以前のエントリーで、柳田国男大人は単なる民俗学者ではなく、「日本人とは何か」を追求した国学者という方が相応しいのでは?ということについて記しましたが、上記は大人の代表作の一つ『遠野物語』の冒頭です。
 
 この書には遠野地方に伝わる数々の奇談が記され、そこには幽境の存在や、その住人である山人や愚賓などに関する話も記されており、現代なら「眉唾もの」に属する書なのかもしれませんが、「願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ」というあたりに大人の信念が感じられます。

 大人はまた「思うにこの類の書物は少なくとも現代の流行に非ず。いかに印刷が容易なればとて、こんな本を出版し、自己の狭隘なる趣味を以て他人に強いんとするは無作法の仕業なりと云う人あらん。されど敢えて答う。かかる話を聞き、かかる所を見て来て後、これを人に語りたがらざる者果たしてありや。(中略)要するにこの書は現在の事実なり。単にこれのみを以てするも立派なる存在理由ありと信ず」とも記されており、私が日本古学アカデミーを始めたときの気持ちにも通じるものがありますので、今日のエントリーに記してみました。

 多くの国学者・神道家がそうであったように、「日本人とは何か」「人間とは何か」「人生とは何か」を知るためには、幽界研究が必要不可欠なのかもしれませんね。



<関連>
「日本人とは何か」を求めた柳田国男大人
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2413.html

国学者たちが幽界研究に心血を注いできた訳
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2178.html

日本の「精神世界」を学ぼう!
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2290.html

<参考>
『幽界物語』の研究(1) -概略-(日本古学アカデミー)
http://www.nihonkogaku.com/content/report.cgi?co=231



ランキング参加中。応援してくださる方はこちらを全部クリック!
人気ブログランキングへ精神世界ランキングにほんブログ村 歴史ブログ 日本の伝統・文化へ
関連記事
スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

紀瀬美香

Author:紀瀬美香
古学(国学)・古神道研究家。
日本古学アカデミー代表。

日本古来の大和心(清明心)をもう一度復活させましょう!清楚で慎ましく、凛とした大和撫子を目指して・・・
今日を大切に活きたい。

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
102位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
哲学・思想
15位
アクセスランキングを見る>>

最新記事

全記事表示リンク

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

右サイドメニュー

検索フォーム

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

ブログ村ランキング