きのせみかの大和撫子な生活

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戦勝は既に確実だったのに原子爆弾が使用されたわけ

 第二次世界大戦後直ぐに、軍事アナリストのハンソン・ボールドウィンは書いている。
“ポツダム宣言(日本の無条件降伏を主張する)が出された1945年7月26日頃には、日本は軍事的な意味で戦略的に絶望的な立場にあった。”

 トルーマン大統領の最高軍事顧問ウイリアム・リーヒー海軍大将は、その戦争回顧録「I Was There」(私はそこにいた)でこう書いている。
“この残忍な兵器を広島と長崎で使用することは、対日戦争における物質的支援にならないというのが私の意見だった。効果的な海上封鎖と通常兵器による爆撃の成功のおかげで、日本は既に敗北し、降伏する構えだった。私自身の感覚は、最初の使用者となることにより、暗黒時代の野蛮人と共通の倫理規範を採用してしまったというものだ。”

 ドワイト・D・アイゼンハワー将軍も、爆撃の数週間前の個人的なトルーマン大統領訪問で、原子爆弾は使わぬよう勧めていた。アイゼンハワーはこう語っている。(1963年のニューズウイーク・インタビュー):
“連中をあの恐ろしいもので攻撃する必要はなかった... [交渉]しようともせずに、民間人を殺害し、おびえさせる為、原子爆弾を使用するのは二重の犯罪だ。”

 原爆を使用するというトルーマン政権の決断に貢献した多数の要素があった。

1) アメリカは三発の爆弾製造に、膨大な時間と人力と資金(1940年のドル価格で20億という途方もない額)を投入しており、勢いを止めようという気持ちも根性も皆無だった。

2) アメリカの軍・政治指導部は、多数の一般のアメリカ人同様、真珠湾のおかげで復讐の意欲に燃えていた。アメリカ軍と戦争に疲れた国民の頭の中に慈悲は存在せず、対広島・長崎作戦は、出来事の好ましくない部分が削除された、国家安全保障版の説明しか知らない人々の大半によって、何の疑問も出されること無しに容認された。

3) 広島原爆の核分裂物質はウランだった。長崎原爆はプルトニウム爆弾だった。科学的好奇心は、計画を完了まで押し進めた極めて大きな要素だった。マンハッタン計画の科学者達(そして、アメリカ陸軍の計画指揮者レズリー・グローヴス将軍)は“もし都市が丸ごと一発のウラン爆弾で破壊されたら一体何がおきるだろうか?”“プルトニウム爆弾ではどうだろう?”ということに好奇心を持っていた。
 二発の原爆を使用するという判断は1945年8月よりずっと前になされていた。科学実験を推進するためには、日本の降伏を受け入れるという選択肢はありえなかった。もちろん、もし広島への原爆投下が即時降伏を強制することを狙ったものだったのであれば、三日という二発の爆弾の間隔は良心のかけらもないほど短い。
 日本の通信・運輸能力は壊滅状態にあり、誰も、アメリカ軍すら、まして日本最高司令部は、広島で起きたこと十分理解できていなかった。(マンハッタン計画は余りに極秘だった為、太平洋戦域全体の司令官ダグラス・マッカーサーでさえ、広島の5日前まで蚊帳の外に置かれていた。)

4) ロシア人はV-E Day(ヨーロッパ戦勝記念日、5月8日)の90日後に日本との戦争に突入する意図を表明しており、それは広島が爆撃された二日後の8月8日にあたる。実際、ロシアは8月8日に日本に戦争を宣告し、長崎が焼かれて灰と化した時には満州を東に向かって進撃していた。アメリカは日本がロシアに降伏したり、戦利品を分け合ったりするのがいやだったのだ。
 ロシアは間もなく唯一のもう一つの超大国、そして将来の敵になるところだったので、冷戦最初の核戦争の脅威“メッセージ”が送られたのだ。ロシアは実際、期待していたものよりはるかに僅かな戦利品しか得られず、二超大国は、まかないきれない核軍拡競争と人類絶滅の可能性をもたらす、冷戦という膠着状態に即座に陥ってしまった 。そこで起きたのは、数世代の軍事的狂気を経た両国の道徳的・財政的破綻だった。

 広島爆撃では、推計80,000人の無辜の民間人と20,000人の武器を持たない若い日本人徴集兵が即死した。更に何十万人もが、短くされた余命の間、極めてつらい火傷、放射能による病、白血病、貧血症や治療不能の感染症による緩慢な死に苦しめられた。生き残った人々の何世代もの子孫までもが、放射能で引き起こされる恐ろしい病気、癌や早死に苦しめられる状態が、まさにこの瞬間も続いている。

 隠蔽されてきた、もう一つの恥ずべき現実は、その存在をアメリカ軍司令部が十分承知していた12人のアメリカ人パイロット達が、運命の日に、広島刑務所内で瞬時に焼き殺された事実だ。



広島の神話 責任を負わない戦争犯罪とアメリカ軍の歴史の嘘(マスコミに載らない海外記事)より
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-25d4.html

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 これらのことより、広島・長崎への原爆投下は、まさに人間の持つ魔性(日本古学の用語でいえば「陰魄」)の爆発だったことが分かりますが、西洋文明の暗部――バイキング以来の殺戮と略奪の歴史を見れば納得せざるを得ないでしょう。

 そして未来の人類のために、世界の先頭に立って殺戮兵器の廃絶を訴えることが、犠牲になった多くの祖先を持つ日本人として、極めて自然なことのように思われますが・・・



<関連>
「バイキング」の実相
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-1670.html

隣人愛を説くキリスト教徒が、その一方で大量虐殺を行ってきたわけ
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-1390.html

西洋科学物質文明の限界
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-1674.html

<参考>
【普通の歴史】1-1 江戸から明治へ(1)日本と中国だけが残った(武田邦彦)
http://takedanet.com/2013/07/post_4c14.html

【普通の歴史】1-2 江戸から明治へ(2) 世界の国(武田邦彦)
http://takedanet.com/2013/07/post_27c2.html

【普通の歴史】1-3 江戸から明治へ(3)ヨーロッパ人が占領した地域の状態(武田邦彦)
http://takedanet.com/2013/07/post_c4c4.html



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