きのせみかの大和撫子な生活

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「日本人とは何か」を求めた柳田国男大人

 柳田国男大人(うし)は民俗学者として知られていますが、実は「日本人とは何か」を求めて日本各地や当時の日本領の外地を調査旅行し、初期は山の生活に着目して、『遠野物語』では「願わくは之を語りて平地人を戦慄せしめよ」と述べられています。

 また、「日本は新しい方法としての歴史研究をなすには、たいへんに恵まれたところである」とし、例えばヨーロッパでは、1000年以上のキリスト教文明と民族大移動、そして近代以降の産業革命の進展のためフォークロア(民間伝承、民俗資料)の多くが消失してしまっているのに対し、日本では今も現実のいたるところに往古の痕跡が残っていると主張されています。

 そんな大人が本格的に神道研究に力を注ぎ始めたのは、日本の敗戦を悟った時とされていますが、そのことについて、大人に師事し、宗教民俗学を提唱して日本民俗学会代表理事を務めた堀一郎氏が、次のように述べられています。

「戦争末期に極端に刹那的な戦局の話や、戦災の絶望的な噂話を嫌われた先生は、すでに遠い戦後の日本に思いを馳せ、精神的支柱を失って崩壊し去るかもしれぬ民族と祖国の将来を、深い憂いをもって日夜考え続けておられたことは、幸いに近くに住み、親しく接していた私にはよく分かった。
 戦争末期から戦争後にわたる学問は、もはや愛国以上の切羽詰まった憂国の熱情が、神道研究の上に迸(ほとばし)った感が強い。しかもそれは決して単に専門神職のための神道研究、理論や考証の学としての神道研究ではなかった。
 実に精神的混迷の中に投げ出されている一般民衆に、自己と民族に内在している価値を見出させ、そして自信と誇りを実証的裏付けをもって与えようと試みた研究であったことは、見逃してはならないように思う。」

 その結果、『日本の祭』『神道と民俗学』『先祖の話』などが著作されましたが、このような思想は国学者と共通するもので、柳田国男大人は「民俗学者」というよりも「国学者」と称する方が相応しいような気が致します。
(柳田大人は、平田派国学者・宮負定雄大人の文献を研究され、また明治から大正にかけての国学(古学)の重鎮であった宮地厳夫大人とも交流されていたそうです。)



<関連>
日本人の山岳に対する考え方
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2363.html

国学者たちが幽界研究に心血を注いできた訳
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2178.html

「大和魂」の歴史
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2342.html

自主性のない無抵抗な洋風化文明開化主義によって恐るべき変貌を遂げた国家神道
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紀瀬美香

Author:紀瀬美香
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日本古学アカデミー代表。

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