きのせみかの大和撫子な生活

清楚で慎ましく、凛とした女性を目指して・・・ 今日を大切に活きたい。

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美しい日本語を取り戻そう!

 「たまゆら」は、わずかな時間、しばしの間を意味する古語だ。今日では「たまゆらの命」くらいしか使わない。詩には登場するかもしれない。北原白秋も『邪宗門』の一篇で「紅(くれない)の、戦慄(わななき)の、その極(はて)の瞬時(たちまち)の叫喚燬(さけびや)き、ヰオロンぞ盲(めし)ひたる」と使っている。

 この言葉は漢字で「玉響」と書く。『万葉集』以来の伝統的な表記で、玉のふれ合うかすかな音から、時の間の意になったとされる。ただし、玉の音だけを連想するのではなく「ゆらぐ」姿をも思い描く方がよさそうだ。葉面に置かれた露の玉が、はかなげに「ゆらぐ」情景などを連想すると得心がいくのではあるまいか。
 さらに、こむずかしいことになるが、「玉響」は玉の響きとともに光をも共有するものと見立てて「玉かぎる」と読むべきだという説もある。「かぎる」はかすかに光を発する意とか。

 さて、語源も意味も語感も理解したとしても、それを使う場面は思いつかない。意味も響きもきれいな言葉でもったいないが、もはや完全な古語と見るべきかもしれない。


『日本人が忘れてはいけない美しい日本の言葉』(倉持長正)より


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 「たま」は「霊」「魂」でもありますので、「たまゆら」の本義はもっと深いものだったのかもしれませんね。
 『古事記』の宇気比の段(くだり)には、天照大御神と須佐之男命によって行われた神術に関する記述が見えますが、天照大御神が身につけた数多の玉飾りが「ゆらゆらとゆらぎて」鳴る音を表す太古の形容詞として「ぬなとももゆらに」とあり、その言霊の響きに何ともいえない優美な妙味があります。
 また、次に「さがみにかみて」とあり、息吹を思い切り吹き出す時に歯を噛むようすが窺われますが、これも大いなる霊威を感じる言霊です。

 他にも「ゆかしい」「おもはゆい」「たゆたう」「たおやか」「ますらお」「ことほぐ」「まほろば」など、今ではほとんど使われなくなった美しい日本語が数多くありますが、かつてのようにこのような言霊が日常的に使われるようになれば、精神的にもっと豊かで落ち着いた社会になるのかもしれませんね。



<関連>
清陽な言葉を使えば「言霊によって幸」となる
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2249.html

人の悪口を言うと自分自身が傷つく理由
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2247.html

魂に響く日本語の言霊の威力
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-809.html

<参考>
宇気比の神術(日本古学アカデミー)
http://www.nihonkogaku.com/content/report.cgi?co=72



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*Comment

こんばんは 

たまゆらと言う言葉とても美しい言葉ですね。
恥ずかしながら初めて目に耳にする言葉ですが、太陽の光が海の波を照らし反射するゆらゆらとした光を連想してしまいました。
現政権のアベノミクスなんて言葉には嫌悪感しか感じません!
ちょっと毒を吐いてしまいました。ごめんなさい。
  • posted by satoshi 
  • URL 
  • 2013.07/24 20:52分 
  • [Edit]

Re: こんばんは 

satoshiさん
アベノミクスはレーガノミクスのパクリだそうですよ(~_~;)
かつての日本では“ヘイトスピーチ”などあり得なかったのでしょうね。
  • posted by 紀瀬美香 
  • URL 
  • 2013.07/25 08:38分 
  • [Edit]

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プロフィール

紀瀬美香

Author:紀瀬美香
古学(国学)・古神道研究家。
日本古学アカデミー代表。

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