きのせみかの大和撫子な生活

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ラフカディオ・ハーンが説いた「日本人の特性」

 ラフカディオ・ハーンは明治二十三年(一八九〇年)に来日し、松江中学校の英語教師となりました。松江は出雲神話の故郷であり、彼は松江を「神々の国の首都」と呼びました。
 彼の生地ギリシャでは、太古の神々を祭る神殿は悉く廃墟となっており、ゼウスの神やアポロンの神殿を礼拝する者はいませんでした。
 にも拘らず日本では、天照大神に拍手を打ち、出雲大社への参拝者が絶えません。八百萬(やおよろず)の神々が生活の中に生きていたのです。彼は、この地球上に多神教が生きていることに驚きました。

 彼が最晩年にまとめた『日本 解明への一試論 Japan An Attempt at Interpretation』という一書は、日本研究の総決算であり、最高傑作と評する外国人は多い。
 原文は『JAPAN』ですが、大扉に「神国」と漢字による邦題がつけられているので、邦訳書では「神国日本」となっています。この書は題名が悪いのか、教科書には「耳なし芳一」のような会談ものは載っていますが、『神国日本』は載っていませんし、メディア等で紹介されることもありません。

 彼の説く「神国日本」とはどういう内容だったのでしょうか。
 彼は書の中で、日本人の創造した神々が、太古以来断絶することなく、いかに生きてきたか。そして、当時の日本人の家庭生活・社会組織・国家体験の中で、いかに祖先の神々への信仰が生き続けているか、を情熱を込めて書いています。ハーンはその間、日本人は仏教やキリスト教にいかに対応したか。そして、祖先信仰を失っていったギリシャ・ローマや西欧諸国との比較にも及んでいます。

 この本を貫く主題は何か。私は次の言葉を選んでみた。

「日本人は目に見える一切の森羅万象の背後に、超自然の神霊を考えて、山川草木湖海風雷から井戸・かまどに至るまで、それらを司る神を想像した。日本人はこの国土をつくった神々の子孫で、この神々こそ我々の祖先である。この祖先である神々に奉仕し、この祖先を崇拝することが、我々の最高のつとめであると考えてきた。神道では他の宗教のように、地獄・極楽を説かない。日本人はその肉体が終えると同時に、超自然の力を得て、時間空間を超越した霊となって、子孫と国家を護るのである。この考えのない者は、日本人ではない。」

 ラフカディオ・ハーンのように、日本人には自然崇拝と祖先信仰への原始以来の宗教感情がいき続けている、という見方をする人は多い。




『世界に生きる日本の心』(名越荒之助)より

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 ゲーテの有名な言葉に「最も民族的なものが最も国際的」とありますが、私たち日本人が国際的にどのような民族なのかについては、異文化の地から日本を訪れた方々の声を聞くのが最も分かりやすいでしょう。

 ハーン氏の定義によれば、日本人は「森羅万象の背後に潜む超自然の神霊や祖先との絆を大切にする民族」ということになりますが、これは現世に生きる人々同士の絆や自然との調和を大切にする日本人の特性にも通じており、人類社会に平和と繁栄をもたらす思想といえるのではないでしょうか。

 中山神社宮司で国学者でもあった美甘政和(みかもまさとも)先哲によれば、「苦」に重きをおく宗教である仏教、「罪」に重きをおく宗教であるキリスト教の両教とも陰教というべき性質のもので、天地の気運が陰から陽に転換するに従って、必ず「陽教」というべき性質の思想が興起するであろうとされています。



<関連>
日本人以上に日本を愛した小泉八雲の忠言
http://kinosemika.blog134.fc2.com/blog-entry-2092.html

<参考>
神道宇宙観略説(11) -陰教と陽教-(日本古学アカデミー)
http://www.nihonkogaku.com/content/index_top.cgi?start=20&co=20



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今回は名越二荒之助氏(元高千穂商科大学教授)の書かれたドキュメント 世界に生きる日本の心―21世紀へのメッセージより、日本の国柄(国体)を深く理解し愛したラフカディオ・ハー...

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紀瀬美香

Author:紀瀬美香
古学(国学)・古神道研究家。
日本古学アカデミー代表。

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